《生粋主義をめぐって》(読み)きっすいしゅぎをめぐって

世界大百科事典(旧版)内の《生粋主義をめぐって》の言及

【ウナムノ】より

…北東部の工業都市ビルバオのバスク系家庭に生まれたが,1891年以降,サラマンカ大学ギリシア語教授として,またスペインの精神革命を志す〈98年の世代〉の指導者として,カスティリャを中核とするスペイン論を展開した。とくに95年に発表した《生粋主義をめぐって》は,ガニベトの《スペインの理念》(1897)とともに,以後のスペイン論に多大の影響を与えた。初めスペンサー流の科学万能主義から出発したが,97年の宗教的な危機の体験,翌年の米西戦争の敗北などを機会に,彼の思想は宗教的苦悩に満ちた実存的なそれへの傾斜を深めていく。…

※「《生粋主義をめぐって》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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