《男伊達初買曾我》(読み)おとこだてはつがいそが

世界大百科事典(旧版)内の《男伊達初買曾我》の言及

【梅の由兵衛物】より

…その後《梅由兵衛命代金(かわせきん)》(1728年12月大坂関三十郎座)で,主を救う刀代に窮した由兵衛が,女房お吉の弟長吉を殺す設定が作られ,《遊君鎧曾我》(1736年1月江戸中村座)は,初世沢村宗十郎の俠客の由兵衛が大当りを取り,その扮装が後に継承される。これ以後江戸では曾我狂言と結びついて,《男伊達初買曾我》(1753年1月中村座)等の諸作が生まれた。浄瑠璃には,《梅屋渋浮名色揚》(1730年2月以前か,大坂竹本座)や,その改作《茜染野中の隠井》(1738年10月大坂豊竹座)がある。…

【藤本斗文】より

…仕組の名人〉と記すように,脚色や外題に工夫をこらし,新奇なものをねらった作風である。《初鬙通曾我(はつもとゆいかよいそが)》(1739)をはじめ作品は多いが,なかでも《男伊達初買曾我》(1753)は,台帳で残された狂言としては古いもので,演劇史上注目される。【近藤 瑞男】。…

※「《男伊達初買曾我》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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