《知の考古学》(読み)ちのこうこがく

世界大百科事典(旧版)内の《知の考古学》の言及

【フーコー】より

…《言葉と物》においてフーコーは,17世紀以降の生物学,心理学,言語学,経済学での人間に関する知識を,非連続的な社会変動の所産であるとみなして,新たに〈認識系(エピステーメー)〉の考え方によって知の構造的変化のありようを示した。第4の主著《知の考古学》(1969)は,《言葉と物》に至るまでの彼の仕事が一種の歴史的考察であったのに対して,方法論的な反省と考察を行うことで人間科学の新しい統合を企てたものである。その後,フーコーはふたたび歴史的考察に移り,近代世界における〈監視と懲罰〉の歴史を描いた《監獄の誕生》(1975)を書いたのち,さらに《性の歴史》(1976‐)に取り組んだ(第1巻《知への意志》,第2巻《快楽の用法》,第3巻《自己への配慮》まで刊行)。…

※「《知の考古学》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android