あらし(読み)アラシ(英語表記)The Tempest

デジタル大辞泉 「あらし」の意味・読み・例文・類語

あ◦らし

[連語]《動詞「あり」に推量助動詞らし」の付いた「あるらし」の音変化》あるらしい。
飼飯けひの海の庭よく―◦らし刈薦かりこもの乱れて出づ見ゆ海人あまの釣り船」〈・二五六〉
[補説]一説に、動詞「あり」の形容詞化ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「あらし」の意味・わかりやすい解説

あらし
The Tempest

イギリスの劇作家シェークスピア戯曲。単独作としては最後の作品で,執筆はおそらく 1611年。同年 11月宮廷で初演。「ロマンス劇中の傑作である。ミラノの公爵プロスペロー学問に没頭している間に,ナポリ王と通じた弟アントニオによって位を奪われ,幼い娘ミランダとともに孤島にたどり着く。 12年後,プロスペローは,島の近くを通りかかったナポリ王とアントニオの乗る船を魔術によって難破させ,一同を島に漂着させる。プロスペローに従う妖精エアリエルは,主人の命令によって漂着者たちを苦しめる。ナポリ王の息子ファーディナンドは,父たちとは別に島に上陸し,ミランダにめぐりあって恋に落ちる。ナポリ王たちに再会したプロスペローは彼らの罪を許し,和解する。一同はファーディナンドとミランダの婚約を祝福し,島を出て故国へ向う。島に住む醜悪な怪物キャリバンも登場し,グロテスクで滑稽な味わいを添えている。

あらし
Burya

ソ連の作家 I.エレンブルグ長編小説。 1947年発表。第2次世界大戦勃発からナチス崩壊にいたるまでのヨーロッパ動乱を,雄大なスケールで描き出した作品。

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