いたか(読み)イタカ

デジタル大辞泉 「いたか」の意味・読み・例文・類語

いた‐か

《「板書き」の意か》中世、小さな板の卒塔婆そとばを作って経文戒名などを書き、川に流したり経を読んだりして、金品をもらって歩いた乞食こじき坊主。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「いたか」の意味・読み・例文・類語

いた‐か

〘名〙 (「板書(いたか)き」の意か) 乞食坊主一種供養のために、板の卒塔婆(そとば)に経文、戒名などを書いて川に流したり、経を読んだりして銭をもらって歩くもの。また、堕落した僧侶を卑しめてもいう。
※報恩録(1474)上「其れはいたか、売僧、鉢敲きよ」
七十一番職人歌合(1480頃か)三六番「文字はよし見えも見えずもよるめぐるいたかの経の月のそら読み」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android