かっきり(読み)カッキリ

デジタル大辞泉 「かっきり」の意味・読み・例文・類語

かっきり

[副]
数量時間などに、端数のないさま。ぴったり。きっかり。「かっきり2時に終わる」「10メートルかっきり
区切りがはっきりしているさま。くっきり。きっぱり。「公私の別をかっきり(と)つける」
[類語]丁度ぴたりぴたっとどんぴしゃりきっかりきっちりぴったりちょっきりジャストかっちりしかときちんときちんきちんちゃんとしゃんときりっときちきち正確精確明確確実確か明白

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「かっきり」の意味・読み・例文・類語

かっきり

〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
区別のはっきりしているさまを表わす語。他ときわだっていて、くっきりとしているさまをいう。鮮やかに。画然と。分明に。きっぱり。はっきり。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※魔風恋風(1903)〈小杉天外〉後「最う生きて居る效(かひ)は無いと、劃然(カッキリ)と胸の内が決って了ったのである」
② 時間や数量などが正確にあっていて、端数がないさまを表わす俗語的表現。ちょうど。きっかり。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石停留所「十二時かっきりに午飯を食ふ積で」
③ しっかりととらえたり抱いたりするさまを表わす語。がっきり。
碁石を呑んだ八っちゃん(1922)〈有島武郎〉「『八っちゃん、吐くんですよう』婆やは八っちゃんをかっきり膝の上に抱き上げて又背中をたたいた」

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