精選版 日本国語大辞典 「しくしく」の意味・読み・例文・類語
しく‐しく
〘副〙 (「しくしく(頻頻)」と同語源か。「と」を伴って用いることもある)
① 勢いなくあわれげに泣くさまを表わす語。
※右京大夫集(13C前)「たえがたくかなしくて、しくしくとなくよりほかの事ぞなき」
② たえずさしこむように、にぶく痛むさまを表わす語。
※土(1910)〈長塚節〉二「頭の心がしくしくと痛むやうでいつになく重かった」
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