精選版 日本国語大辞典 「しゃ」の意味・読み・例文・類語
しゃ
[1] 〘接頭〙 多く体や衣服、調度などに関する名詞、および、副詞や動詞、形容詞の上に付いて、侮蔑の気持をこめていう。しゃっ。「しゃ顔」「しゃ面」「しゃ冠(かぶり)」「しゃ付ける」「しゃほんに」「しゃまだるい」など。
※今昔(1120頃か)二八「しゃ顔は猿の様にて」
[2] 〘感動〙
① 人をあざけりののしるときに発する語。
② やけになって、状況をあざけりののしる語。自嘲して発する語。くそっ。
③ 意外なことに驚いて発する語。
④ 事が思いどおりになったときなどに発する語。しめた。
※浄瑠璃・忠臣金短冊(1732)三「案内しらねばずっとは来(き)られぬ。教ておかふといふに気が付、シャよい事をと九重が」
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