そっと(読み)ソット

デジタル大辞泉 「そっと」の意味・読み・例文・類語

そっ‐と

[副](スル)
音を立てないように物事をするさま。静かに。「障子そっと閉める」
他人に気づかれないように物事をするさま。こっそり。ひそかに。「秘密をそっと打ち明ける」
干渉しないで、静かにしておくさま。「しばらくそっとしておこう」
少し。ちょっと。
「沢山にあらば、皆々を申し入れうが、―した樽を下された程に」〈虎明狂・口真似
[類語](2こっそりひそか忍びやか内内うちうち内内ないない内輪内部内密内幕内裏うちうら内分内聞内情内実秘密内緒内証隠密おんみつ極秘ごくひ厳秘げんぴ丸秘まるひ機密枢密すうみつ天機機事密事秘事暗部隠し事秘め事みそか事内緒ないしょ秘中の秘みそひそ秘めやかやおらおもむろにそろりそろそろ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「そっと」の意味・読み・例文・類語

そっ‐と

〘副〙
① 少しの程度であることを表わす語。ちょっと。
※杜詩続翠抄(1439頃)五「麝香も鸚武もそっとは不人者也」
② 静かに、また、内々(ないない)にするさまを表わす語。ひそかに。こっそりと。
史記抄(1477)三「つびの中へ入た処を、そっととらへたと言様に」

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