ちらり

精選版 日本国語大辞典 「ちらり」の意味・読み・例文・類語

ちらり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① =ちらと
申楽談儀(1430)よろづの物まねは心根「時の間にちらりと返るべし」
② =ちらと
※虎明本狂言・塗師(室町末‐近世初)「げにも最前ちらりとみえて御ざったが、扨はゆうれひで御ざったか」
③ =ちらほら
※俳諧・八番日記‐文政二年(1819)九月「人ちらり木の葉もちらりすがれ栗」

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デジタル大辞泉 「ちらり」の意味・読み・例文・類語

ちらり

[副]
瞬間的に見たり見えたりするさま。「ちらりと流し目をする」「ちらりと顔を見せただけ」
わずかに聞こえたり聞いたりするさま。「ちらりと耳にした話」
[類語]ちらとちらっとちらちらちらりちらりちら見一瞥いちべつ一目ひとめ一目いちもく一見瞥見べっけん一顧ちょっと見少し少ない少しく少少ちょっとちょいとちとちっとちょっぴりいささかいくらかいくぶんやや心持ち気持ち多少若干二三少数少量僅僅わずか数えるほどたったただたかだかしばらくなけなしささやか一抹心ばかり印ばかり形ばかり低い手薄少なめ内輪軽少軽微微弱微微微少僅少些少最少微量ちびちび一つまみ一握り一抹一息紙一重雀の涙鼻の差残り少ないちょこっとちょこんとちょっこりちょびちょびちょびっとちょぼちょぼちょろりちょんびりちょんぼり爪の垢小口ささやか寸毫プチ

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