ともかくも(読み)トモカクモ

デジタル大辞泉 「ともかくも」の意味・読み・例文・類語

とも‐かくも

[副]
とにかく。ともかく。「ともかくも無事でよかった」「家具ともかくも、家は早く決めたい」
どのようにでも。なんとでも。
「仰せごとに従ひてなむ、異ざまの事は―思ひ定むべき」〈・行幸〉
[類語]とにかく何しろ何せ何分なにぶん何分にもなんにせよともかくともあれとまれとにもかくにもそれはともあれ畢竟ひっきょう結局矢張り所詮しょせんどの道何れにしても結句ついとどの詰まり詰まるところ帰するところせんずるところ要するにいずれどうせつまりとうとういよいよ挙げ句挙げ句の果て差し詰め究竟きゅうきょう果ては何と言ってもどっち道もはや遅かれ早かれ善かれ悪しかれ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ともかくも」の意味・読み・例文・類語

とも‐かくも

〘副〙
① どのようにでも。なんとでも。また、なんとも。ともこうも。ともこも。
落窪(10C後)四「おのれ死に侍らん時、ともかくも心とし給へ」
② 一応別として。なにはともあれ。
※金刀比羅本保元(1220頃か)中「兎も角も御身の助からせ給ん事こそよく候はめ」

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