どんな(読み)ドンナ

精選版 日本国語大辞典 「どんな」の意味・読み・例文・類語

どんな

〘形動〙 (語幹がそのまま連体形のはたらきをする) 状態程度について限定できないさま。どのよう。
咄本・当世口まね笑(1681)一「やれ此鷺はどんな鷺だ。あひるのやうなと仰らるるを」
歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)三「京は近し、芝居といへば歴々の役者様方、どんなを見よふと儘也」
※俳諧・七番日記‐文化一三年(1816)一一月「町並やどんな庵でも餠さわぎ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「どんな」の意味・読み・例文・類語

どんな

[形動]
はっきりしないそのものの状態・性質・程度などを想像しようとするさま。「どんな人が来るのだろう」「どんなにかうれしかったろう」「どんなものをお探しですか」
物事の状態・性質・程度などに左右されないさま。「どんな物でも買い取る」「どんなに悲しくとも泣かない」
[補説]連体形に「どんな」「どんなな」の二形がある。連体形として一般には「どんな」の形が用いられるが、助詞「の」に続くときなどは「どんなな」の形が用いられる。「通信事情が悪いので、今の状況がどんななのか、よくわからない」
[類語]どういうどのようどういかがいかにいかよういかないかなるいかん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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