まだき(読み)マダキ

デジタル大辞泉 「まだき」の意味・読み・例文・類語

まだき

《「だし」と関連ある語か》ある時点に十分達していない時。早い時期。副詞的に用いられることが多い。「朝まだき
「恋すてふわが名は―立ちにけり人知れずこそ思ひそめしか」〈拾遺・恋一〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「まだき」の意味・読み・例文・類語

まだき

〘名〙 ある時点を想定して、それに十分には達しない時期・時点。単独で、あるいは「に」を伴って「早くも」「早々と」などの意で副詞的に用いることが多い。
古今(905‐914)秋上・二三二「たが秋にあらぬものゆゑをみなへしなぞ色にいでてまだきうつろふ〈紀貫之〉」
[補注](1)語源については未詳。「まだし(未)」のク活用形を想定し、その連体形から転成した語とする説などがある。
(2)副詞的用法が多いが、もともとは体言的な性格の強い語と考えられる。

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