むかむか

精選版 日本国語大辞典 「むかむか」の意味・読み・例文・類語

むか‐むか

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
感情や考えが急に高ぶるさまを表わす語。むくむく。
史記抄(1477)一九「任氏は、むかむかとたのしうなったそ」
② 特に、怒りが急激にこみあげてくるさまを表わす語。
※俳諧・誹枕(1680)下「むかむかと雲の浮嶋がはらたてて 針よりは唯富士のけぶりを〈任口〉」
暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉一「それが如何にも得意らしい主人公気持が謙作をむかむかさせた」
③ 急に吐き気を催すさまを表わす語。
浮世草子・風流曲三味線(1706)四「彌々胸悪く、むかむかとして吐心(はきごころ)になれど」

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デジタル大辞泉 「むかむか」の意味・読み・例文・類語

むか‐むか

[副](スル)
心の奥底から怒りがこみ上げてくるさま。「勝手な言い分に、ついむかむか(と)してくる」
吐き気がして気持ちの悪いさま。「船酔いで胸がむかむか(と)する」
[類語](1むくれるおこいか憤る八つ当たりいじけるひねくれるすねるひがむねじけるねじくれるふくれる気色けしきばむむかつくむかっとむっとむしゃくしゃむらむらくしゃくしゃ不快不愉快不機嫌不興憮然仏頂面虫の居所が悪い風向きが悪い胸糞が悪い・けった糞が悪い・気を悪くするつむじを曲げるはらわたが煮え返るへそを曲げる・怒り付ける・怒り狂う腹立つ腹が立つ小腹が立つ向かっ腹が立つ・腹を立てる怒り心頭に発するしゃく小癪こしゃくしゃくに障る癇癪かんしゃく冠を曲げる堪忍袋の緒が切れる向かっぱらやけっぱら業腹業を煮やす逆上青筋を立てる憤懣ふんまんわなわな虫唾むしずが走る反吐へどが出る/(2もたれるむかつく胸が焼ける胸焼け吐き気気持ち悪いむかっとえずく戻す上げる吐く吐き出す反吐へど嘔吐吐瀉としゃげろつわり悪阻二日酔い悪酔い込み上げるべろんべろんぐでんぐでん

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