オールバニ(英語表記)Albany

翻訳|Albany

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オールバニ」の意味・わかりやすい解説

オールバニ
Albany

アメリカ合衆国ニューヨーク州州都ハドソン川西岸,ニューヨーク市から北約 220kmの距離にある。北はモントリオールに達するハドソン川の河谷と,西は五大湖地方に通じるモホーク川低地とが交わる地点にあたり,植民地時代からインディアンとの皮革交易のきわめて重要な町であった。 1540年頃,フランス人により建設され,1614年オランダ人が植民してフォートオレンジと命名,64年イギリスが領有した。 1825年エリー運河の開通により五大湖と結ばれると,一層重要性が増して急速に発展した。製紙織物などの軽工業,機械,製鉄などの重工業が盛ん。市には,スカイラー邸,オールバニ銀行など植民地時代の面影を残す建物が多い。州立教育大学,博物館など教育・文化施設も充実。人口 10万 1082 (1990) 。

オールバニ
Albany

アメリカ合衆国,ジョージア州南西部の都市。 1836年創設アトランタ南方約 240km,フリント川航路の終点で綿花栽培地帯の商業,交通の要地として発展した。第1次世界大戦以降農業の多角化が進行し,それに伴ってこの町の産業も変化してきた。現在ナンキンマメ加工,繊維,肉缶詰,菓子,農機具,医薬品などの工業が立地する。オールバニ州立単科大学 (1903創立) ,教員養成大学などがある。市の南方約 6kmのラジウムスプリングスは行楽地として有名。人口7万 8122 (1990) 。

オールバニ
Albany

オーストラリア,ウェスタンオーストラリア州南西部の港町。パースの南東 404kmにあり,鉄道,道路,航空路で結ばれている。同州最初の入植地 (1826) で,南西部の玄関であった。その地位はパースのフリマントル港に奪われたが,コムギ,ヒツジの農牧地帯を控えて農牧産品の集散,加工の中心都市として発展している。過リン酸肥料,毛織物,缶詰などの工業,羊毛市場がある。夏涼しく,パースや内陸コムギ地帯から避暑客が集る。人口1万 3599 (1991推計) 。

オールバニ
Albany

アメリカ合衆国,オレゴン州西部,ウィラメット川東岸にある都市。 1848年に創設,羊毛や穀物の出荷地となった。 70年オレゴン・カリフォルニア鉄道が開通し,木材,皮革,食品加工などの工業が興った。アメリカ合衆国鉱山局の鉱産資源部,オールバニ冶金研究センターがある。人口2万 9462 (1990) 。

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