精選版 日本国語大辞典 「カラー」の意味・読み・例文・類語
カラー
カラー
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モスクワ生まれのスイスの有機化学者.チューリヒ大学のA. Werner(ウェルナー)に学び,1912年講義助手となる.1913年化学療法研究所のP. Ehrlich(エールリヒ)のもとで,有機ヒ素化合物を研究,銀サルバルサン塩を発見した.1919年Wernerを継いでチューリヒ大学化学教授となり,糖類および多糖類,デンプン,セルロース,リケナン,タンニン,レシチンおよびアミノ酸を研究する.1926年からは植物色素の研究に転じ,カロテノイドの構造研究に努める.カロテンがビタミンAの前駆物質であることを示し,1931年ビタミンAの構造を決定した.また,各種ビタミン類を研究し,1935年イギリスのR.J. Kuhn(クーン)と同時にリボフラビン,ビタミンAを合成した.1928年刊行の有機化学の教科書は各国語に訳され標準的なものとなる.これらの研究によって,1937年イギリスのS.W.N. Haworth(ハース)とともにノーベル化学賞を受賞した.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
サトイモ科のオランダカイウ属を総称して園芸的にはカラーと呼んでいるが,ヒメカイウ属Callaとは異なる。南アフリカに約8種が分布し,発達した地下茎をもつ。葉は矢じり形で根出し,花茎は直立し葉より長く,先端に1花序をつけ,花弁状に着色した仏焰苞(ぶつえんほう)にその下部は包まれる。オランダカイウZ.aethiopica Spreng.は,江戸末期にオランダ船が持ちこんだのでこの名がある。5月に咲く白色の仏焰苞は大きく,芳香もあり,切花として普及している。単にカラーといえば本種をさすことが多い。湿地性。キバナカイウZ.elliottiana Engl.(英名golden calla lily,yellow calla lily)は仏焰苞が黄色で,葉には白色小斑点が入る。濃黄色で花立ちのよい園芸品種のサンライトcv.Sunlightが普及している。畑地用種で,排水のよい土地を好み,夏の高温を嫌う。鉢物向き。ほかに葉に白色斑点が入るザンテデスキア・アルボマクラータZ.albomaculata Baill.,苞が淡紅色のモモイロカイウZ.rehmannii Engl.などがある。また最近は種間雑種による品種改良も進んでいる。
執筆者:高林 成年
スイスの有機化学者。モスクワ生れ。チューリヒ大学で学び,1912年同大学のA.ウェルナーの助手となり,P.エールリヒに師事したのち,19年ウェルナーのあとを継ぎ教授。天然物,とくに炭水化物とビタミンの研究で成果をあげた。カロチノイドの構造を明らかにし,ビタミンAを分離して構造決定した。35年,R.J.クーンと同時期にビタミンA,B2の合成に成功し,37年,イギリスの天然物学者W.N.ハースとともにノーベル化学賞を受けた。以来,天然物の重要成分の構造を明らかにして,それを合成することは当時の有機化学の主流となった。彼の《有機化学教科書》(1930)は世界的に広く用いられた。
執筆者:渡辺 健一
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血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
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