ガビンズ(読み)Gubbins,John Harington

朝日日本歴史人物事典 「ガビンズ」の解説

ガビンズ

没年:1929.2.23(1929.2.23)
生年:1852.1.24
明治期に来日したイギリス外交官。明治4(1871)年文官(極東勤務)試験に合格,在日イギリス公使館付通訳生として来日。8年2等補佐,15年1等補佐,21年日本語書記官補,22年日本語書記官に昇任。この間東京副領事代行や横浜代理領事なども務める。また19年5月から翌年へかけての各国合同の条約改正会議に英語書記官として関与。27年7月の日英通商航海条約調印に至る日英修好通商条約改正交渉に参画したうえ,翌年7月の追加協約へ向けての関税委員会のイギリス代表となる。条約改正問題の解決に対する功労により1898年聖ミカエル・聖ジョージ勲章に叙せられ,明治35年在日公使官(38年大使館に昇格)書記官待遇を与えられる。なお,1900年5月から翌年11月まで駐大韓帝国臨時代理公使。1909年引退。<著作>《TheProgressofJapan,1853‐1871》《The Making of Modern Japan》

(廣瀬靖子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「ガビンズ」の解説

ガビンズ Gubbins, John Harrington

1852-1929 イギリスの外交官。
1852年1月24日生まれ。明治4年(1871)来日。19-20年列国共同の条約改正会議のイギリス代表をつとめる。駐日大使館書記官,関税委員会イギリス代表をへて,33年京城総領事となる。帰国後,「The Progress of Japan;1853-1871」を刊行。1929年2月23日死去。77歳。

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