シーラー(読み)しーらー(英語表記)Charles Sheeler

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シーラー」の意味・わかりやすい解説

シーラー
しーらー
Charles Sheeler
(1883―1965)

アメリカの画家写真家フィラデルフィア生まれ。初めアメリカ印象派の感化を受けたが、アーモリー・ショーにはセザンヌの影響を思わせる作品出品。その前後から建築写真にも手を染める。1920年代から広大な都市空間や工場施設を描き始め、オキーフやデミュスとも共通する鋭いエッジでとらえた風景画を展開した。キュビスムに基づく明晰(めいせき)で無機的な冷たいイメージから、プレシジョニスト(精密派)とかイマキュリスト(純潔派)などとよばれたが、晩年になっても明度の高い抽象イメージを描き続けた。

桑原住雄

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シーラー」の意味・わかりやすい解説

シーラー
Sheeler, Charles

[生]1883.7.16. フィラデルフィア
[没]1965.5.7. ニューヨーク
アメリカの画家,写真家。ペンシルバニア美術学校に学ぶ。何度か渡欧し,キュビスムをはじめとするモダン・アート運動に影響された。 1913年ニューヨークのアーモリー・ショーに油彩画6点を出品。アメリカ近代絵画における「精密主義」の推進者の一人で,建造物を精密に描く作品で知られる。写真家としても著名で建物,都市を多く扱う。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

家とインテリアの用語がわかる辞典 「シーラー」の解説

シーラー【sealer】

下塗り用塗料コンクリート木材など、吸収性の良い被塗物(塗装を施す素材)が仕上げ塗料を吸いこまないようにするほか、被塗物や古い塗装の劣化・ひび割れなどを補修し、仕上げ塗料との密着を良くするためにも用いる。アクリル溶剤やウレタン溶剤など、被塗物の素材や状態、使用する場所などにより、さまざまな種類がある。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

リフォーム用語集 「シーラー」の解説

シーラー

塗料の吸込みを防ぐ目的で塗られる下地処理の塗料の事。コンクリート面などの吸収性の強い箇所のほか、木材の目止めにも用いられる。

出典 リフォーム ホームプロリフォーム用語集について 情報

栄養・生化学辞典 「シーラー」の解説

シーラー

 シール機ともいう.容器をシールする機械.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android