トリメチルアルミニウム

化学辞典 第2版 「トリメチルアルミニウム」の解説

トリメチルアルミニウム
トリメチルアルミニウム
trimethylaluminium

Al(CH3)3(72.09).ジメチル水銀アルミニウムとの反応,またはジメチルアルミニウムモノクロリドとフッ化ナトリウムとの反応で合成される.無色液体.融点15 ℃,沸点126 ℃.300 ℃ で徐々に熱分解する.1.432.0.752.有機溶媒に可溶.溶液中でも気体としても二量体として存在し,空気中で自然発火し,水と爆発的に反応するため,不活性ガス下で取り扱わなければならない.オレフィンの重合触媒,メチル化試薬として使われる.[CAS 75-24-1]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のトリメチルアルミニウムの言及

【アルキルアルミニウム】より

…オレフィンの重合反応に対するチーグラー触媒系の主要成分として重要であり,また還元剤,アルキル化剤としても使われる。
[トリメチルアルミニウム]
 化学式Al2(CH3)6。常温ではほとんど単量体Al(CH3)3としては存在しない。…

※「トリメチルアルミニウム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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