世界大百科事典(旧版)内のハック・フィンの言及
【トム・ソーヤーの冒険】より
…1876年刊。学校や教会など窮屈な田舎町の生活を嫌って,仲間の浮浪少年ハック・フィンなどと大自然の中で自由に遊びまわり,冒険を重ねるトム・ソーヤーの生活が,会話を多く用いた軽快な文体で描かれている。その冒険の多くは少年時代の作者の体験に基づいており,文明に汚染される以前のアメリカ南西部の自然や,開拓時代の純朴な人間関係に対するアメリカ人の郷愁を感じさせるが,同時に,有名なフェンスのペンキ塗りの場面のように,少年特有の心理を鋭くとらえており,あらゆる時代のあらゆる国の若い読者に愛読される普遍的な魅力をもつ。…
※「ハック・フィン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」