パロチン

精選版 日本国語大辞典 「パロチン」の意味・読み・例文・類語

パロチン

〘名〙 (Parotin) 主として耳下腺から、唾液(だえき)とともに分泌されるホルモン。骨の発育を促し、老化防止の作用をもつ。緒方知三郎発見唾液腺ホルモン。〔胃袋(1963)〕

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デジタル大辞泉 「パロチン」の意味・読み・例文・類語

パロチン(Parotin)

唾液腺ホルモン。薬剤として、唾液腺機能の低下によるとされる諸症(筋無力症胃下垂歯槽膿漏のうろう更年期障害)に適用される。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「パロチン」の意味・わかりやすい解説

パロチン
parotin

耳下腺から分泌される唾液腺ホルモンの一種で,脂質を含むポリペプチド。緒方知三郎らによって発見され,骨と歯牙石灰沈着および骨端軟骨増殖を促す因子といわれている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パロチン」の意味・わかりやすい解説

パロチン
ぱろちん

唾液腺ホルモン剤

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世界大百科事典(旧版)内のパロチンの言及

【唾液】より

…したがって,唾液をたくさん吐きすてれば精気をそこなって肺病になったり皮膚が枯涸してしまうと考えられた。唾液中にあるパロチンというホルモンは間葉系組織の生理的な発育と栄養に役立ち,緒方知三郎によれば強精効果もあるという。《玉房指要》には彭祖(ほうそ)の言として,五臓が分泌する液は舌に集まるので,神農(しんのう)のころの雨をつかさどる仙人赤松子のように美女の唾を飲めば穀類をとる必要がなく,交接の最中に女性の舌を吸って唾液をたくさん飲みこめば胃炎や乏尿に効き,皮膚は潤って〈姿処女のごとし〉とある。…

※「パロチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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