マテーラの洞窟住居群(読み)マテーラのどうくつじゅうきょぐん

世界の観光地名がわかる事典 「マテーラの洞窟住居群」の解説

マテーラのどうくつじゅうきょぐん【マテーラの洞窟住居群】

イタリア南部の都市マテーラ(Matera)の石灰岩侵食によってつくられた、グラヴィナ渓谷にあるサッシ洞窟住居)に埋め尽くされた町並み。切り立った断崖階段や狭い通路が縦横に走り、たくさんのサッシが集まっている。サッシは先史時代に遡ることができるとも、8~13世紀にかけて東方からの修道僧が住み着き、130以上の洞窟住居を構えていたともいわれているが、詳細は不明である。先史時代の洞窟住居跡は世界各地にあるが、マテーラが異なるのは、今日も住居として利用されていることである。世界遺産に登録されている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

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