一年(読み)いちねん

精選版 日本国語大辞典 「一年」の意味・読み・例文・類語

いち‐ねん【一年】

〘名〙
① 一二か月間の称。一年間。
延喜式(927)三「後斎一年、更入朝。奏神寿詞」 〔礼記王制
紀元または年号最初の年。第一年。元年。〔元史‐外夷伝・日本〕
③ ある年。某年。ひととせ。
※古文真宝笑雲抄(1525)四「一年宰相の聞にすきと弊を改程に、一天下の者がありがたう思て温公の御影を画ぞ」
④ 一年間の学習段階を示す「一学年」、または、その段階にある生徒一年生」の略。

ひと‐とせ【一年】

〘名〙
① いちねん。一年間。
万葉(8C後)一〇・二〇三二「一年(ひととせ)七夕(なぬかのよ)のみ逢ふ人の恋も過ぎねば夜は更けゆくも」
古今(905‐914)春上・一「年の内に春は来にけりひととせをこぞとやいはむ今年とやいはむ〈在原元方〉」
過去のある年。さきつとし。先年
源氏(1001‐14頃)桐壺「ひととせの春宮の御元服」
大鏡(12C前)三「花山院の、ひととせ、まつりのかへさ御覧ぜし御ありさまは」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一年」の意味・読み・例文・類語

いち‐ねん【一年】

1月1日から12月31日まで。
12か月間。「卒業から一年が過ぎた」
最初の年。1年目。元年。「昭和64年が平成一年だ」
学校などの第1学年。また、その学生・生徒。1年生。
ある年。「青春一年ロンドンに遊ぶ」
[類語](4一年生・一回生・第一学年

ひと‐とせ【一年】

1年間。いちねん。「一年が過ぎる」
ある時。以前。「一年欧州に遊ぶ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android