一木一草(読み)いちぼくいっそう

精選版 日本国語大辞典 「一木一草」の意味・読み・例文・類語

いちぼく‐いっそう ‥イッサウ【一木一草】

〘名〙 一本の木、一本の草。また、ほんのわずかな草木
俳諧・続五論(1699)滑稽論「をのが家つくらんとおもふものは、一木一草もおろかにはすてず」

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デジタル大辞泉 「一木一草」の意味・読み・例文・類語

いちぼく‐いっそう〔‐イツサウ〕【一木一草】

1本の木、1本の草。また、きわめてわずかなもののたとえ。一草一木。「一木一草をも慈しむ」「一木一草とて生えない荒れ地」
[類語]植物草木そうもく草木くさき本草ほんぞう樹木じゅもくみどりプラント食虫植物観葉植物薬用植物高山植物帰化植物

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四字熟語を知る辞典 「一木一草」の解説

一木一草

一本の木、一本の草。また、ほんのわずかな草木。

[使用例] 庭中の一木一草も皆これ祖先の詩興を動した形見とて[永井荷風腕くらべ|1916~17]

[使用例] そこは一木一草だにない死海のほとり、不毛のユダ荒野と何という違いを持った風景であろう[遠藤周作イエス生涯|1973]

[解説] きわめて小さいもの、とるに足りないようなわずかなもののたとえとしても用います。

[類語] いっそういちぼく

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