精選版 日本国語大辞典 「一本槍」の意味・読み・例文・類語
いっぽん‐やり【一本槍】
〘名〙
① 一本の槍。また、それだけで勝負をきめること。
② 孤立すること。
※葉隠(1716頃)「筑前守殿は、一本鑓に被二罷成一候」
④ (形動) ただ一つの手段を押し通すこと。我意をしいて押し通すさま。一点ばり。また、ひたすら、まっすぐ、まさしくなどの意。
※人情本・春色玉襷(1856‐57頃)三「被仰(おっしゃ)る通り壱本鎗(ヤリ)、其所(そこ)でござりやせう」
※歌舞伎・裏表柳団画(柳沢騒動)(1875)大切「石置場へ、曲りなすったのを見かけたから、一本槍(ポンヤリ)に来ましたのだ」
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