一行一義説(読み)いちぎょういちぎせつ

精選版 日本国語大辞典 「一行一義説」の意味・読み・例文・類語

いちぎょういちぎ‐せつ イチギャウ‥【一行一義説】

〘名〙 五十音図の各行には、それぞれ一定の意義があるとする説。国学者の中の音義学派に属する平田篤胤(あつたね)鈴木重胤(しげたね)、清原道旧(みちふる)らの主張したもので、たとえば篤胤の「古史本辞経」に「か行」には極、「さ行」には進、「た行」には立、「な行」には成、「は行」には合等の意があるとする類。その原型は大毘盧遮那神変加持経または中国唐代の涅槃経文字品などにみられる。→一音一義説。〔近代語新辞典(1923)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「一行一義説」の意味・読み・例文・類語

いちぎょういちぎ‐せつ〔イチギヤウイチギ‐〕【一行一義説】

五十音図の各行には、それぞれ固有の意味があるとする説。平田篤胤ひらたあつたねらが唱えた。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android