一齣(読み)ヒトコマ

デジタル大辞泉 「一齣」の意味・読み・例文・類語

ひと‐こま【一×齣】

演劇映画などの一場面。
ひと続きの事柄の中の一場面。「日常生活の一齣」「青春一齣
フィルム漫画などの一区切り。「一齣漫画」
大学などの時間割の一区切り。一時限。
[類語]場面シーンカットショット

ひと‐くさり【一×齣/一×闋】

謡い物・語り物などの一段落。転じて、ある話題についてひとしきり話すこと。「さわりを―語る」「小言を―聞かされる」

いっ‐せき【一×齣】

小説戯曲などのひとくぎり。一節。一段落。いっく。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一齣」の意味・読み・例文・類語

ひと‐こま【一齣】

〘名〙
① 劇、映画などの一場面。また、比喩的にあるできごとや光景などのうちの短い一場面。
※名張少女(1905)〈田山花袋〉六「今、その一齣を現に見やうとは」
② フィルムの一くぎり。また、漫画のこま一つ。

いっ‐せき【一齣】

〘名〙 戯曲の一くぎり。芝居一幕。小説の一段落。一章。フィルムの一こま。一くさり。いっく。
江戸繁昌記(1832‐36)五「粉頭鶯声を囀して、一齣の賀曲を唱ふ」

いっ‐く【一齣】

〘名〙 (「く」は、「齣(せき)」の誤読) =いっせき(一齣)

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