精選版 日本国語大辞典 「丁寧・叮嚀」の意味・読み・例文・類語
てい‐ねい【丁寧・叮嚀】
〘名〙
① 昔、中国の軍中で、警戒の知らせや注意のために用いられた楽器。〔春秋左伝‐宣公四年〕
② (形動) 注意ぶかく念入りであること。こまかいところまで注意がゆきとどいていること。また、そのさま。
※錦木(1901)〈柳川春葉〉三「保則は今しも丁寧の書物を為てゐるのである」
③ (形動) 手厚く親切なこと。ねんごろで礼儀正しいこと。また、そのさま。懇切。慇懃(いんぎん)。
※明衡往来(11C中か)中末「而当時宰吏輒以収レ公、雖レ竭二丁寧之詞一、已無二子細之答一」
④ (形動) なんども繰り返すこと。再三再四行なうこと。また、そのさま。多く、なんども忠告する意に用いられる。
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