万宝(読み)まんぽう

精選版 日本国語大辞典 「万宝」の意味・読み・例文・類語

まん‐ぽう【万宝】

〘名〙 (「まんぼう」とも)
多くのたから。よろずの宝物。ばんぽう。
吾妻鏡‐文治五年(1189)九月一七日「先金堂号円隆寺。〈略〉尽万宝、交衆色
② さまざまに便利なこと。また、便利重宝なことをしるした書籍。ばんぽう。
浮世草子・元祿大平記(1702)一「此ごろは、はや重宝記もすゑになり、万宝(マンボウ)にうつる」

ばん‐ぽう【万宝】

〘名〙
① 多くのたから。よろずの宝物。まんぽう。
※宝の山(1891)〈川上眉山発端「万宝(バンパウ)に満ちて、人の心の望む限りは、如何なるものも備はらぬはなし」 〔荘子‐庚桑楚〕
② さまざまに便利なこと。また、便利重宝なことをしるした書籍。まんぽう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「万宝」の意味・読み・例文・類語

ばん‐ぽう【万宝】

たくさんのたから。まんぽう。「七珍万宝

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android