三島雅夫(読み)みしま まさお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三島雅夫」の解説

三島雅夫 みしま-まさお

1906-1973 昭和時代俳優
明治39年1月2日生まれ。昭和3年築地小劇場にはいり,のち新協劇団などに属す。戦後は泉座をへて31年俳優座へ入団,39年の「東海道四谷怪談」宅悦役で芸術祭奨励賞をうけた。映画にも多数出演。昭和48年7月18日死去。67歳。新潟県出身。法大中退。本名は長岡正雄。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の三島雅夫の言及

【新協劇団】より

…1934年左翼劇場の解散など,弾圧を受けるプロレタリア演劇運動の危機のなかで,新劇団の大同団結を提唱する村山知義(ともよし)の呼びかけに応じ,旧左翼劇場のメンバーを中核に新築地劇団からの参加者も加えて組織された。文芸・演出部の村山,久保栄(さかえ)を中心に,滝沢修,小沢栄太郎,細川ちか子(1905‐76),三島雅夫(1906‐73)らの演技陣によって,島崎藤村原作《夜明け前》,久保栄作《火山灰地》,久板(ひさいた)栄二郎作《北東の風》,真船(まふね)豊作《遁走譜(とんそうふ)》など社会主義リアリズムの力作を次々に上演し,第2次世界大戦前の新劇活動において一時期を画したが,40年8月19日,関係者の一斉検挙にあい,国家権力により強制的に解散させられた。 第2次大戦後,村山が再建にのりだし,46年2月には再建第1回公演を持った。…

※「三島雅夫」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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