上達(読み)ジョウタツ

デジタル大辞泉 「上達」の意味・読み・例文・類語

じょう‐たつ〔ジヤウ‐〕【上達】

[名](スル)
《古くは「しょうたつ」》技芸技術などがよく身につき、進歩すること。「英会話上達する」
下の者の意見などが君主上位の官に知られること。「下意上達」⇔下達かたつ
[類語](1熟練熟達円熟習熟老練進歩練熟練達腕を上げる

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精選版 日本国語大辞典 「上達」の意味・読み・例文・類語

じょう‐たつ ジャウ‥【上達】

〘名〙 (古くは「しょうたつ」)
① 学問や技芸などが向上して優れること。熟達すること。上手になること。
※文明本節用集(室町中)「君子上達(シャウタツ)小人下達〔憲問篇〕」
俳諧去来抄(1702‐04)同門評「吾子(ごし)の俳諧のかく上達せんとはおもはざりし」
たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉「孟子の母やおどろかん上達(ジョウタツ)の速やかさ」 〔論語‐憲問〕
② 高い所に上り達すること。高くとどくこと。〔張衡‐西京賦〕
③ 下の者の意見などを上の者に伝えること。また、下々のことが高貴な人の耳に伝わること。上通。
※続日本紀‐天平八年(736)一一月丙戍「臣葛城等本懐此情、無上達
※南国記(1910)〈竹越与三郎〉五「上令を下達し下情を上達す」 〔庾亮‐譲中書令表〕
主君または高貴な人に物をさしあげること。献上すること。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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普及版 字通 「上達」の読み・字形・画数・意味

【上達】じよう(じやう)たつ

進歩する。高明の域に達する。〔論語、憲問〕天を怨みず、人を尤(とが)めず。下學して上す。我を知るは、其れ天なるか。

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