下腹(読み)シタハラ

デジタル大辞泉 「下腹」の意味・読み・例文・類語

した‐はら【下腹】

《「したばら」とも》
腹の下部下腹部。したっぱら。「下腹が痛む」
馬の腹の膨らんで垂れているところ。太腹ふとばら
[類語]下腹部

か‐ふく【下腹】

腹部の下のほう。したはら。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下腹」の意味・読み・例文・類語

した‐はら【下腹】

〘名〙 (「したばら」とも)
① 腹の下部。下腹部。このかみ。こがみ。ほがみ。したっぱら。
古今著聞集(1254)一一「これ程すまひたる犬のくび縄は、したはらのしたよりよくひきすごされて候べき也」
偸盗(1917)〈芥川龍之介〉七「突然下腹(シタバラ)に、鋭い疼痛を感じ出したのである」
② 馬の太腹(ふとばら)
吾妻鏡‐暦仁元年(1238)二月六日「大半渡河。水僅及馬下腹

くだり‐はら【下腹】

〘名〙 (「くだりばら」とも) 液状の便が何度も出ること。腹の下ること。下痢
仮名草子犬枕(1606頃)「とめたき物〈略〉くだりはら」
※俳諧・篗纑輪前集(1707)一「眉毛が髭か関守が面ら 痩こけて幾夜寝覚の下り腹〈觚渓〉」

か‐ふく【下腹】

〘名〙 腹の下の部分。したはら。
言継卿記‐天文二二年(1553)一一月一二日「自長橋局呼之間罷向之処、新内侍下腹気云々、脈取之、薬之事被申候了」

したっ‐ぱら【下腹】

〘名〙 「したはら(下腹)」の変化した語。
西洋道中膝栗毛(1874‐76)〈総生寛〉一四「己(おいら)もさっきから下腹(シタッパラ)がぺこぺこして居らア」

さがり‐はら【下腹】

〘名〙 (「さがりばら」とも) 正妻以外の女から生まれること。また、その人。妾腹。〔日葡辞書(1603‐04)〕

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