精選版 日本国語大辞典 「不興」の意味・読み・例文・類語
ふ‐きょう【不興】
〘名〙 (形動) (「ぶきょう」とも。その場合は「無興」とも表記)
① (━する) 興のさめること。おもしろくないこと。しらけること。また、そのさま。
※愚管抄(1220)四「あまりに何もかも一つ御事にて、無興なるほどなれば」
※太平記(14C後)一三「旨酒高会も無興(ブケウ)して、其の日の御遊はさて止みにけり」
② (━する) 機嫌を悪くすること。機嫌が悪いこと。また、そのさま。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「ふけうしたてまつりて、こもりをりてこひかなしび」
※大観本謡曲・巴(室町末)「主従三世の契り絶え果て、永く不興と宣へば」
④ つれないこと。無愛想なこと。かわいがらないこと。また、そのさま。
※浄瑠璃・平家女護島(1719)一「あづまやが思はく余り不興(フケウ)ととどむる折から」
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