世法(読み)セホウ

デジタル大辞泉 「世法」の意味・読み・例文・類語

せ‐ほう〔‐ホフ〕【世法】

俗世間の法。世の習わし。⇔仏法
「―を捨てて仏法を受持せん」〈正法眼蔵・渓声山色〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「世法」の意味・読み・例文・類語

せ‐ほう ‥ホフ【世法】

〘名〙 俗世間一般の法。世間一般に通用している倫理。世のならわし、しきたり。⇔仏法(ぶっぽう)
正法眼蔵(1231‐53)谿声山色「まさに正法にあはんとき、世法をすてて、仏法を受持せん」
謡曲山姥(1430頃)「色即是空そのままに、仏法あれば世法あり、煩悩あれば菩提あり」 〔八十華厳経‐一〕 〔黄庭堅‐書贈兪清老〕

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普及版 字通 「世法」の読み・字形・画数・意味

【世法】せほう(はふ)

世の定め。宋・黄庭堅〔書して兪清老に贈る〕米黻(べいふつ)元、楊州に在り。に游戲し、聲名甚(せきじん)、其の冠帶衣襦、多く世法を用ひず。居語默、略(ほぼ)を以て行ふ。

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