中隔子宮(読み)チュウカクシキュウ

デジタル大辞泉 「中隔子宮」の意味・読み・例文・類語

ちゅうかく‐しきゅう【中隔子宮】

子宮内部隔壁によって2つに分かれている状態。また、そのような子宮。胎生期に左右ミュラー管が癒合する際にできる隔壁が消退せず、子宮内に残存することによって起こる。子宮形態異常一つ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の中隔子宮の言及

【子宮】より

…単孔類を除くすべての哺乳類は真胎生を行い,高度に発達した子宮を有する。それらは,解剖学的な特徴から,(1)両側の子宮が完全に分離している重複子宮(有袋目,ウサギ目,多くの齧歯(げつし)目),(2)内部が隔壁によって二分されている中隔子宮(多くの偶蹄目,一部の齧歯目),(3)下半のみ合一している双角子宮(食虫目,多くの翼手目,有鱗目,一部の齧歯目,鯨目,食肉目,奇蹄目),(4)完全に合一している単一子宮(一部の翼手目,霊長目)に分類されるが,中隔子宮は双角子宮に含めることもある。哺乳類の子宮は,組織学的に外側から漿膜(しようまく),筋層,内膜の3層からなり,最内側に子宮腔を有する。…

※「中隔子宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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