二日(読み)ふつか

精選版 日本国語大辞典 「二日」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐か【二日】

〘名〙
① 日の数二つ。また、二日間。
書紀(720)雄略一八年八月(前田本訓)「菟(う)代宿禰敢て進み撃たず。相持(まも)ること二日(フツカ)一夜
蜻蛉(974頃)下「いまふつかみか許ありて、〈略〉みせたてまつりつ」
② なにか事があってから二番目の日。二日目。
※伊勢物語(10C前)六九「二日といふ夜、をとこわれてあはむといふ」
③ 月のはじめから二番目の日。特に、正月二日のこと。《季・新年》
※宇津保(970‐999頃)国譲下「とし返りぬ。ついたちの日、朝拝きこしめす。二日、朱雀院嵯峨の院にまゐり給ふ」
④ 江戸の大祭当日と、前日の宵祭との二日間をいう。神田祭(九月一五日)と山王祭(六月一五日)の二つがあり、隔年交替で大祭を行なった。
※雑俳・柳多留‐二一(1786)「気のいたむ屏風を二日かりて立」
※雑俳・柳多留‐五二(1811)「二日には母の手あつひ恩をうけ」

ふた‐ひ【二日】

〘名〙 (おもに「ひとひふたひ」の形で用いる) 日の数二つ。二日間。
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)二「一と日ふた日は我が家にも」

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デジタル大辞泉 「二日」の意味・読み・例文・類語

ふつ‐か【二日】

日の数の二つ。2日間。
月の第2の日。
正月2日。 新年》「沖かけて波一つなき―かな/万太郎
なにか事があってから2番目の日。2日目。
「―といふ夜、男、われてあはむといふ」〈伊勢・六九〉

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