五日(読み)いつか

精選版 日本国語大辞典 「五日」の意味・読み・例文・類語

いつ‐か【五日】

〘名〙
① 日の数五つ。また、五日間。
※土左(935頃)承平五年一月一六日「舟にのりし日より今日までに、はつか余りいつかになりにけり」
② 暦の月の初めから五番目の日。
蜻蛉(974頃)中「いつかの日はつかさめしとて」
③ 特に、正月五日、五月五日(端午節句)など特定の月の第五番目の日を、月を明示せずに言う。正月五日には宮中では叙位が行なわれ、また、手斧始(ちょうなはじめ)の日とした。〔古今六帖(976‐987頃)〕
※俳諧・炭俵(1694)上「五日迄水すみかぬるあやめかな〈桃隣〉」
④ ある事があった日から数えて五番目の日。五日目。
※宇津保(970‐999頃)忠こそ「五日といふ日のつとめて」
小児が誕生して五日目。また、この日に行なわれた産養(うぶやしない)の祝い。
※栄花(1028‐92頃)つぼみ花「御うぶやしなひ、三日よは殿せさせ給。五日よはみやづかさ、七日はおほやけより」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「五日」の意味・読み・例文・類語

いつ‐か【五日】

日の数の五つ。5日間。
月の第5の日。
正月5日。 新年》水仙にかかるほこりも―かな/たかし
5月5日端午たんごの節句の日。
「―まで水澄みかぬるあやめかな/桃隣」〈炭俵

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