他日(読み)たじつ

精選版 日本国語大辞典 「他日」の意味・読み・例文・類語

た‐じつ【他日】

〘名〙
① 以前の日。過ぎ去った日。
菅家後集(903頃)哭奥州藤使君「欲他日費、求利失綱紀」 〔孟子‐滕文公・上〕
将来における不定の日をさす語。いつか別の日。後日
田氏家集(892頃)上・奉餞紀大夫累出判肥、聊因詩酒「他日排衛忩劇裏、此時吟酔莫倩」
※随筆・文会雑記(1782)附録「他日可考事なり」 〔孟子‐滕文公・上〕

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デジタル大辞泉 「他日」の意味・読み・例文・類語

た‐じつ【他日】

将来における不定の日をさす語。いつか別の日。後日。「他日を期する」
以前の日。過ぎ去った日。
[類語]何時かそのうちいずれ今にやがて遅かれ早かれ遠からず早晩近日ちかぢか追って後日近近きんきんじきすぐ直ちに早速じきすぐにすぐさまもう間もなく程なく追い追い追っ付けきた日ならずして不日又の日近く上げずぼちぼち今にもそろそろ行く行く目前秒読みカウントダウン追っ掛け時間の問題ややあって今日明日すかさず間を置く時を移さずこの先日ならず

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普及版 字通 「他日」の読み・字形・画数・意味

【他日】たじつ

以前。それから後の日。〔論語、季氏〕他日、獨り立てり。鯉(り)(孔子の子)趨(はし)りて(よぎ)る。曰く、禮を學びたるかと。對(こた)へて曰く、未だしと。曰く、禮を學ばざれば、以て立つ無しと。鯉きて禮を學ぶ。

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