伊勢比丘尼(読み)いせびくに

精選版 日本国語大辞典 「伊勢比丘尼」の意味・読み・例文・類語

いせ‐びくに【伊勢比丘尼】

〘名〙 伊勢寺勧進と称して、尼姿を装い、小唄を歌い歩いた遊女本来は慶光院上人のもとに、女性受刑者が出家したものであったが、元祿一六八八‐一七〇四)の頃から世上に現われた。
※浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)参宮「ぬめの帽子のいせびくに、爰な小びくにがちとくはん」

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デジタル大辞泉 「伊勢比丘尼」の意味・読み・例文・類語

いせ‐びくに【×丘尼】

元禄年間(1688~1703)から、伊勢寺の勧進と称して、尼姿で諸地方をめぐっていた遊女。

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