保健体育(読み)ホケンタイイク

デジタル大辞泉 「保健体育」の意味・読み・例文・類語

ほけん‐たいいく【保健体育】

中学校高等学校教科の一。運動実技を行うとともに心身発達過程や保健・衛生の知識を学び、健康な生活を営む態度能力を養うことを目的とする。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「保健体育」の意味・わかりやすい解説

保健体育
ほけんたいいく

中学校,高等学校の教科の一つ。 1949年の「学習指導要領」により従来の「体育科」に代って設けられた。合理的運動を通じて心身の発達を促進し,健康や運動についての理解を深めることを目標としている。第2次世界大戦前の「体育」が身体中心の教育であったのに対し,全人的発達を目指すところに新しい特徴が認められる。

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世界大百科事典(旧版)内の保健体育の言及

【学校保健】より

…第2次大戦後は新教育のもとで,アメリカの保健教育の影響を受けつつ学校保健の教育的側面が強調され,それまでの学校医と学校看護(養護訓導)を中心とした活動から,一般教師や養護教諭による教育活動として行われるようになった。1949年には中学校と高校の体育科が保健体育科に改称され,教科としての保健分野(科目)が新設される一方,58年には学校保健法が制定されて健康管理面も制度的に整備され,学校保健活動全般の充実・発展が図られてきた。
[学校保健法]
 現在の学校における健康管理の活動は,学校保健法に基づいて実施されている。…

【体育】より

…次いで,46年の第1次アメリカ教育使節団報告書や翌年文部省が出した〈新教育指針〉は,これからの学校体育では,これまでの軍国主義的・国家主義的教材に代わるものとしてスポーツを奨励し,また課外体育を振興し保健を重視すべきであるとしている。その具体的現れとして,新制中学校には〈保健体育〉科が設けられた。これにより,戦前は体操・教練・武道中心であった体育がスポーツ中心,保健重視の方向へと転換をとげることになった。…

※「保健体育」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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