倒語(読み)トウゴ

デジタル大辞泉 「倒語」の意味・読み・例文・類語

とう‐ご〔タウ‐〕【倒語】

語の音節順序を逆にしてつくられる語。多く、意味を強めるためや仲間以外の人に意味を知られないための隠語に用いる。「たね(種)」を「ねた」、「やど(宿)」を「どや」、「ばしょ(場所)」を「しょば」という類。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「倒語」の意味・読み・例文・類語

とう‐ご タウ‥【倒語】

〘名〙
発音や語の順序を逆にしたことば。「ねた(種)」「れこ(此)」など。さかさことば。さかしまごと。
史記抄(1477)一八「倒語の体とて、春星帯草堂と作る法があるぞ。草堂帯春星とこそ作るべけれども、わざと倒に作る事あり」
えんぎが悪いとして、逆の意味をもつ表現で言いかえたことば。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉漫然の平等「当箱(あたりばこ)、有(あり)の実、葦(よし)は普通の称呼と為ってカツギ屋の倒語(タウゴ)と気付(づか)ない位である」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「倒語」の読み・字形・画数・意味

【倒語】とうご

倒装法。

字通「倒」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android