僂指(読み)ろうし

精選版 日本国語大辞典 「僂指」の意味・読み・例文・類語

ろう‐し【僂指】

〘名〙 ゆびおり数えること。また、すばやくさし示すこと。屈指。るし。
※宝覚真空禅師録(1346)坤・祭無相座元「僂指已経二十三寒暑
※夜航余話(1836)上「此類、僂指に暇あらず」 〔荀子‐儒効〕

る‐し【僂指】

〘名〙 (「僂」はかがめる意) 指を折って数えること。ろうし。
※土(1910)〈長塚節〉一二「配偶の欠けたものまで僂指(ルシ)された」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「僂指」の意味・読み・例文・類語

る‐し【×僂指】

[名](スル)指を折って数えること。
「畢には配偶の欠けたものまで―された」〈長塚

ろう‐し【×僂指】

速やかに指折り数えること。また、速やかに指し示すこと。るし。

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