優柔(読み)ユウジュウ

デジタル大辞泉 「優柔」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐じゅう〔イウジウ〕【優柔】

[名・形動]
ぐずぐずとして決断力がにぶいこと。気が弱く、はきはきしないこと。また、そのさま。「優柔性格
ゆったりとして、ものやわらかなこと。また、そのさま。
「此―なる文体もて描きいだすは」〈逍遥小説神髄
[類語]物静か内気弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり小心小胆怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱不断やわやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く・音を上げる悲鳴を上げる・気が弱い腰が弱い煮え切らない肝が小さい・肝っ玉が小さい・温順柔順従順温柔温良順良素直穏和おだやかおとなしやか控えめ優しい内向的人見知りしんねりむっつりシャイ心静か安らか安穏のどか悠長悠然悠悠悠揚浩然どっしり気長伸び伸び伸びやかのんびり屈託無い自然体のんどりしなやかしとやかなよやかなよなよしっとり物柔らか静静しずしずソフトおっとり婉然えんぜんしおらしい閑語たおやかナイーブ心優しい柔和温雅鷹揚おうよう静心しずこころ従容しょうよう悠悠閑閑おおどかつつましい奥ゆかしい泰然自若平静冷静しみじみしっぽりしんみり静まる温顔温容春風駘蕩たいとう穏便粛粛静謐せいひつ静粛

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精選版 日本国語大辞典 「優柔」の意味・読み・例文・類語

ゆう‐じゅう イウジウ【優柔】

〘名〙 (形動)
① やさしくものやわらかなこと。また、そのさま。
※東海一漚集(1375頃)三・与竺僊和尚「僕素性愚魯而不佞、且褊急而不柔言辞
集義和書(1676頃)一五「上代の歌は優柔也」 〔文心雕龍‐書記〕
② 煮えきらないこと。はきはきしないこと。また、そのさま。
※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉二「優柔(イウジフ)なる当局及び惰民の眠を覚し」

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普及版 字通 「優柔」の読み・字形・画数・意味

【優柔】ゆうじゆう(いうじう)

おだやかなさま。ためらう。柔軟。〔能改斎漫録、類待〕向(さき)に柳一帖、人の惠筆を謝するを見るに云ふ、ごろ寄筆をり、深く(か)(有難し)とす。毫管(筆)は甚だ佳なりと雖も、出鋒太(はなは)だ短く、勁に傷(やぶ)る。優柔をするなりと。

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