八日(読み)やか

精選版 日本国語大辞典 「八日」の意味・読み・例文・類語

や‐か【八日】

古事記(712)上(古事記伝訓)「日(ひ)八日(ヤカ)(よ)八夜(やよ)を遊(あそ)びたりき」
[補注]本居宣長が想定した「やうか(八日)」の古形。「やうか」が yauka と二重母音(au)を含むところから、これを宣長は本来語形ではないと見た。しかし、futuka (二日)、muyuka (六日)、nanuka (七日)、kokonuka (九日)、fatuka (二〇日)など、日数を表わす数詞は、-uka で終わる場合が多いから、むしろ yauka こそが本来の形であると認められる。→け(日)

よう‐か やう‥【八日】

〘名〙
① 日の数八つ。また、八日間。やか。やひ。
※天草本平家(1592)二「ヲヨソ yǒca(ヤウカ)、ココノカヂ ニワ ヒッタト ツヅイテ」
② 暦の月の初めから八番目の日。
古今(905‐914)秋上・一八三・詞書「やうかの日よめる」
③ ある事があった日から数えて八番目の日。八日目。
※栄花(1028‐92頃)初花「七日の夜はおほやけの御産養(うぶやしなひ)なり。〈略〉八日、人々色々に装束(さうぞ)きかへたり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「八日」の意味・読み・例文・類語

や‐か【八日】

ようか。はちにち。
「かく行ひ定めて日―夜八夜を遊びき」〈・上〉

よう‐か〔やう‐〕【八日】

《「やか」の音変化》
日の数の八つ。8日間。はちにち。
月の第8の日。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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