八道行成(読み)ヤサスカリ

デジタル大辞泉 「八道行成」の意味・読み・例文・類語

やさすかり【八道成】

古代遊戯の一。盤上八条の線を引き、その線に従って棋子きしを動かして勝負を決めるものかという。後世の「十六むさし」の類か。さすかり。〈和名抄

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精選版 日本国語大辞典 「八道行成」の意味・読み・例文・類語

やさす‐がり【八道行成】

〘名〙 (「やさすかり」とも。「八(や)(さす)樗蒲子(かり)」の意という) 古代の遊戯の名。盤上に縦横の線と交差線の八本の線を引き、その線に沿って棋子(きし)を動かして勝負を争うものという。「十六むさし」の類か。さすがり。むさし。やつさすかり。〔十巻本和名抄(934頃)〕

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世界大百科事典(旧版)内の八道行成の言及

【十六むさし】より

…ただし親駒が三角形の〈牛部屋〉〈雪隠(せつちん∥せついん)〉にあるときは,4個でも子が勝つ可能性はある。十六むさしがいつごろから遊ばれていたかつまびらかでないが,〈八道行成(やさすかり)〉がその前身と考えられる。これは《和名類聚抄》に〈八道行成読夜佐須加利〉とあり,中国から渡来したもので,少なくとも平安中期には行われていた遊びであることはまちがいない。…

※「八道行成」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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