内仏（読み）ないぶつ

精選版 日本国語大辞典

ない‐ぶつ【内仏】

〘名〙 寺院で、本堂以外の私房に安置した仏像。また、一般在家でも、居室に仏像を安置して信仰する風を生じた。念持仏。転じて、大事にするもの。寺院における隠し妻。

※南蛮寺興廃記（1638頃）「尋常の僧の風体に異なり。殊に内仏などをも尋ねず。必ず、新宗南蛮寺の僧なるべし」

出典　精選版 日本国語大辞典

デジタル大辞泉

ない‐ぶつ【内仏】

１ 寺院で、本堂以外の私房に安置した仏像。
２ 在家で、居室に安置した仏像。持仏。

出典　小学館

世界大百科事典（旧版）内の内仏の言及

【念持仏】より

…個人が朝夕に帰依礼拝する仏像で，単に持仏あるいは内仏（うちぼとけ）ともいう。また，枕辺近くに安置するところから枕本尊ともよばれる。…

※「内仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」