世界大百科事典(旧版)内の写真フィルム工業の言及
【写真フィルム】より
…さらに,1回の現像で原画と同じ画像(ポジ像)が得られるオートポジフィルム(直接反転フィルム)や,露光した後は加熱するだけで現像できる熱現像(乾式現像)タイプ(ジアゾタイプ)のフィルムもある。カラーフィルム【益田 隆夫】
[写真フィルム工業]
写真フィルム生産には高度な技術力を要するうえに,巨額の設備投資が必要とされるため,日本では富士写真フイルムと小西六写真工業(現,コニカ)2社の寡占状態となっており,世界的に見てもアメリカのイーストマン・コダック社が世界市場の70%程度をおさえ,同社に日本の2社とドイツ,ベルギーの合弁のアグファ・ゲバルト社を入れると95%以上のシェアとなる。日本の生産量を見ると,白黒用が80%,カラー用が20%となっているが,これは,白黒用の中のX線用,工業用の生産量が多いためであり,一般写真用は全体の10%程度にすぎない。…
※「写真フィルム工業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」