凄然（読み）セイゼン

デジタル大辞泉

せい‐ぜん【凄然】

［ト・タル］［文］［形動タリ］
１ 非常にもの寂しい感じがするさま。
「―として眼冷かに」〈東海散士・佳人之奇遇〉
２ 寒いさま。涼しいさま。また、冷たいさま。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

せい‐ぜん【凄然】

〘形動タリ〙

① 寒いさま。涼しいさま。冷たいさま。

※本朝無題詩（1162‐64頃）二・河水辺有数株之松陰〈略〉屡献水鮎〈藤原敦基〉「何啻袁公河朔地、凄然斯処忘_レ帰_レ家」

② 非常にものさびしいさま。わびしくいたましいさま。

※岷峨集（1313‐28頃）下・会昌茂宗「西風斜日黄埃裏、握_レ手凄然一断_レ魂」

※経国美談（1883‐84）〈矢野龍渓〉後「淡月朦朧として光りなく夜色転た凄然たり」 〔荘子‐大宗師〕

③ ぞっとするほど程度がはなはだしいさま。〔布令必用新撰字引（1869）〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【凄然】せいぜん

もの寂しい。

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出典　平凡社「普及版 字通」