処女(読み)ショジョ

デジタル大辞泉 「処女」の意味・読み・例文・類語

しょ‐じょ〔‐ヂヨ〕【処女】

《家にる女の意》未婚女性性交経験のない女性。きむすめ。
ふつう他の漢語の上に付いて、複合語の形で用いる。
㋐人がまだだれも足を踏み入れていない意を表す。「処女雪」
㋑その人・物にとって初めての経験である意を表す。「処女出版」
[類語]バージン生娘少女女の子小娘童女どうじょ乙女おとめ乙女子おとめご女子おなごガールギャルコギャルヤングミセスヤンママお嬢さん早乙女おぼこ女児女子子女

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精選版 日本国語大辞典 「処女」の意味・読み・例文・類語

しょ‐じょ ‥ヂョ【処女】

[1] (「家に処(い)る女」の意) 未婚の女子。性交経験のない女性。おとめ。きむすめ。
文華秀麗集(818)中・賦得張子房〈嵯峨天皇〉「形容類処女、計画撓強権
※談義本・艷道通鑑(1715)三「媒(なかだち)なくて処女(ショヂョ)を犯(おかす)は壁を越る賊子」 〔戦国策‐燕策・昭王
[2] 〘語素〙 他の名詞の上に付けて用いる。欧米語からの翻訳借用語。
受精を行なわないことを表わす。「処女芽胞」「処女結実」など。
② 自然の事物で、まだ人が足を踏み入れていないことを表わす。「処女地」「処女峰」「処女林」など。
③ はじめての経験であることを表わす。最初の。「処女作」「処女航海」など。
※閑耳目(1908)〈渋川玄耳〉悪声か好評か「此処演説に成功するは議院の処女(ショヂョ)演説よりも効験がある」

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普及版 字通 「処女」の読み・字形・画数・意味

【処女】しよじよ(ぢよ)

きむすめ。〔孫子九地〕是の故に、始めは處女の如くにして、を開き、後はの如くにして、(ふせ)ぐにばず。

字通「処」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「処女」の解説

処女 (オボコ)

動物ボラ幼名

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の処女の言及

【処女懐胎】より

…処女が,不思議な仕方で妊娠し,異能の男子を出産すること。古代ギリシア・ローマやオリエントをはじめ世界の各地に分布する英雄神話や王の誕生物語に見られるが,母親がすでに結婚している場合には,単なる英雄伝説にすぎず,処女懐胎物語とは区別される。…

【マリア】より

…西方ではとくに12世紀以降,騎士道の隆盛とともに〈われらの婦人〉,すなわちノートル・ダムNotre Dame(フランス語),ヌエストラ・セニョーラNuestra Señora(スペイン語),ウンゼレ・リーベ・フラウUnsere Liebe Frau(ドイツ語),アワー・レディOur Lady(英語)など,またイタリアではやや遅れてマドンナとも呼ばれた。また処女のままみごもったとされるところから,マリアは〈処女〉を意味する語によっても示される(英語のthe Virginなど)。 マリアに関する記述は,福音書にはあまり多くはなく,〈聖告(受胎告知)〉(《ルカによる福音書》1:26~38),〈エリサベツ訪問〉(同1:39~56),〈キリスト降誕〉(同2:4~7),〈学者(教師)たちの間のイエス〉(同2:41~51)などキリストの幼年時代に登場するほかは,キリストの公生活以後は〈カナの婚礼〉(《ヨハネによる福音書》2:1~11),〈磔刑〉(同19:25~26)に名を出す程度である。…

※「処女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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