半作(読み)ハンサク

デジタル大辞泉 「半作」の意味・読み・例文・類語

はん‐さく【半作】

農作物の収穫量が平年半分であること。
「天頭様が―しか呉れさっしゃらねえのに」〈木下尚江良人の自白
《「はんざく」とも》建物などがまだ全部はでき上がっていないこと。また、そのもの。
「―ナガラ作ル」〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「半作」の意味・読み・例文・類語

はん‐さく【半作】

〘名〙
① (「はんざく」とも) 建築や細工品などが、まだできあがっていないこと。また、そのもの。作りかけ。半造作
今昔(1120頃か)一九五位、其の半作なる家の延に居て」
② 農作物の収穫高が、平年作の半分であること。
不在地主(1929)〈小林多喜二〉八「『君のとこ幾(なん)ぼとれた』〈略〉『やうやく半作よ』」

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